ツイッターの分散化に関する記事を読んでの所感

Noteで「SNSが変わろうとしている:Twitterの分散化方針をアナタは知っているか」という記事を読みました。ブロックチェーンやウェブ動向一般に興味を持つ身として、簡単に所感をメモしておきます。(それこそツイッターに書くことのリスクを感じたため。)

・ツイッターの創業者であるジャック・ドーシーは分散化プラットフォームの立ち上げに動いている。その理由は全世界を統括する一つのプラットフォームの限界を認識したこと、ブロックチェーンという分散化に適した技術が出現したことにある。

・国家や地域単位だけでなく、サーバー単位でのルール管理が可能になる。しかし、特定の思想に偏ったサーバーが乱立し、相互にブロックし合う可能性も生まれる。例えば日本国内ユーザーが中心の複数のサーバー同士が対立した場合、「結果的に本家(引用者注:アメリカ)Twitterサーバーから『破門』された双方は、争いをしない善良なサードパーティTwitterサーバーユーザーの目に入らなくなっていく。」という可能性もある。

・ツイッターは、ほかのスマホアプリのユーザー間のチャットツールのようなサブコンテンツにその姿を変えていく可能性もある。

・すでにツイッターは、いくつかの国では使用そのものがブロックされている。(例:中国)他方で、ユーザー単位では対立する思想の持主によるアカウントブロック合戦が激しく行われている。サーバー単位で独自の生態系が生まれるのだとしたら、おそらく今はユーザー単位で行われているブロック合戦がサーバー単位に拡大するのだろう。

・僕が「個人単位での内戦の時代」と表現する現象が、さらに拡大すると考える。個人単位での内戦の時代とは、政治的に対立する意見の持主とのバトルが、これまでの政党単位から個人単位になる状況を表現したものである。

・ブロックチェーンは癖のある技術だが、金融やジャーナリズムのような、抽象化が可能な領域における適応にはかなり相性がいい。ジャック・ドーシーの進めるツイッターの分散化も、おそらく実現してしまうと思う。

Published by Atsushi

I am a Japanese blogger in Korea. I write about my life with my Korean wife and random thoughts on business, motivation, entertainment, and so on.

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