私どもは日韓夫婦である。77万ウォン(約7万円)の予算で、韓国ソウルで挙式した。
やけに安いな、と思われるかも知れない。日本では結婚式費用が200万円以上するのもザラであると聞く。ちなみに、私ども夫婦は韓国でのみ結婚式を執り行ったので、日本のことは詳しくは知らない。
もちろん、この77万ウォン挙式にはいくつかのポイントがある。韓国の人でもあまり知らない、「韓国で安く挙式する方法」について紹介したい。
【目次】
- ポイント1.77万ウォンでどんな結婚式ができるのか?
- ポイント2.77万ウォンに含まれない部分は何か?
- ポイント3.オフシーズン(7月)の挙式であったこと
- ポイント4.77万ウォンでの挙式をサポートしてくれた「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合)」
ポイント1.77万ウォンでどんな結婚式ができるのか?
7万円っぽっちで挙式、と聞くと、
「どうせ安っぽい式場で適当に済ませたんだろう」
と誤解なさるかも知れない。
そこで、まずは私どもの結婚式の写真をご覧頂きたい。式場は金浦空港にほど近い、ソウル西部の江西(カンソ)区にある大型結婚式場である。




ご覧のように、一般の結婚式場以上の豪華さである。
写真でもご覧頂いた通り、一般的な挙式内容はほぼカバーしていると言っていいだろう。下記に、77万ウォンに含まれる内容をまとめてみる。
・式場貸与
・韓国で一般的な挙式サポート(式進行スタッフ配置、夫婦宣誓、両親への挨拶等)
・挙式中の写真撮影
・シャンパンタワー
・伝統衣装を着ての撮影
・家族・親戚・友人同僚との集合写真
・新婦のドレスや化粧、新郎のタキシード
ポイント2.77万ウォンに含まれない部分は何か?
では、逆に77万ウォンに含まれない部分は何だろうか?
来賓(招待客)への食事提供は77万ウォンには含まれない。
「何だ、詐欺じゃないか」
と言われそうだが、実は心配することは無い。一般的にも私どもの場合にも、韓国での結婚式での食事というのは、新郎新婦が式場にお金を払って準備してもらう。食事はバイキング方式なので、新郎新婦が式場に払うお金と言うのは「来賓何十人分」という単位でざっくり計算される。だが、来賓は祝義金を持って式場に来るので、新郎新婦が準備した食費は相殺されることが多い。
私ども夫婦の場合、「来賓1人当たり3万5千ウォン×80人来客(予想)」で計算して、式場に食費を支払った。実際にはありがたいことに予想を上回って100人近くの来賓にご参加頂いたので、ブレークイーブンしている。
もう一つ、大事なことだが、結婚式の司会者はこの77万ウォンには含まれていない。もっとも、私ども夫婦は日韓夫婦であり、新郎新婦の家族は言語が違うため会話が成立しないため、結婚式の司会はバイリンガルで行う必要があった。そこで、通常の司会を雇うことはせず、新郎の友人にお願いすることになった。
ポイント3.オフシーズン(7月)の挙式であったこと
韓国でも、結婚式のシーズンというものが存在する。大体、5月、6月、10月といった、気候の良い春や秋が人気の挙式シーズンである。
逆に、暑い夏や寒い冬は結婚式としては人気が無い場合が多い。私ども夫婦の場合、オフシーズンである7月に挙式したため、式場の貸与料が無料になったことは明記したい。
ポイント4.77万ウォンでの挙式をサポートしてくれた「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合)」
以上の結婚式内容を、77万ウォンという破格の値段で実現できたのは、「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合) 」という、 社会福祉団体のような社会福祉団体のおかげである。
https://m.cafe.naver.com/ca-fe/mooryowedding
同協同組合は積極的に広報活動を行わないため、韓国国内でも知名度が高いとは言い難い。しかしながら、このような質の高く手ごろな価格での結婚式の普及のために日々努力してくれている。同協同組合には感謝してもしきれない。
この記事を読んでくださった方で、もしも韓国国内での挙式を検討中の方がいらっしゃったら、ぜひ上記リンクから内容を確認してみてほしい(韓国語のみ)。
また、本記事で紹介した結婚式の内容及び価格は、私ども夫婦が挙式した時点でのものであり、結婚式の内容に応じて変動することを明記させていただく。これから結婚式をお考えの方は、式の内容を実際にご相談のうえで価格算出をなさることをお勧めする。
以上、私ども夫婦の結婚式の経験が、どなたかのお役に立てれば幸いである。