予告です。来週の #韓国ブロックチェーン では、最近韓国社会を騒がせている「仲介人無しの不動産取引」についての解説をします。簡単に言うと以下のような問題意識から解説してみたいと思います。
ブロックチェーンの社会的受容についての一考察
~韓国の「仲介人のいない不動産取引」をめぐる議論を中心に~
問題の所在
言論空間において、ブロックチェーン(分散台帳技術)の解決すべき問題については多くの議論がなされてきた。社会的に大きな変革をもたらすという見解がある一方で、逆に解決できる問題はほとんど存在しないという意見もある。
韓国においては2020年に政府機関が発表した「仲介人のいない不動産取引」という概念が、不動産仲介士たちの職を奪うとして関係団体によるデモを招き、社会問題として提起されつつある。
本論では、韓国における「仲介人のいない不動産取引」が惹起した議論の経緯を紹介しつつ、韓国社会においてブロックチェーンがどのように捉えられているのかを整理し、社会がブロックチェーンに向き合う上での知見を得ることを目指す。
参考サイト
Satoshi Nakamoto, “Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”
기획재정부 “’코로나 극복, 선도국가’, 2021년 예산안 및 2020~2024년 국가재정운용계획”, 14p, 2020년9월1일
한국공인중개사협회 “‘중개사 없이 부동산거래하는 시스템 검토’ 규탄을 위한 국민청원 동참 안내”, 2020년9월21일
국민청원 계시판 “한국판 뉴딜정책으로 ‘중개사 없이 부동산 거래하는 시스템을 만들겠다’는 문재인대통령님 전 상서.”, 2020년9월21일