「誰が彼女をそうさせたのか?」のような文は一発で直訳と分かる。つまり “What has made her do so?”のように、日本語では不自然な文だが、英語では自然な文を、無理矢理英語のニュアンスを残したまま訳した文であるということである。
日本語は漢文を直訳することで文語を発展させてきた歴史があるので、明治以降、近代化の過程で、英語等の西洋語を直訳することが行われてきた。だが、ある時点でそういう「直訳」の努力が失われたと思う。
日本が今後、先進国である韓国に学んでいくためには、まさにこの「直訳の思想」を取り戻さなければならない。そのためには、韓国語を日本語に直訳することを受け入れる必要がある。日本のやり直しはそこから始まる。