【韓国経済新聞 解説】オープンAI×AMD提携で半導体業界激震――最大の受益者はサムスン電子か?

2025年10月11日付の韓国経済新聞(강해령記者)の記事によると、
人工知能(AI)業界を代表する OpenAIAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ) が、
前例のない規模のAI半導体パートナーシップを発表した。

両社は、6ギガワット(GW)級の超大型AIデータセンターをAMD製のAIチップで構築する契約を締結。
これまでNVIDIAの独占状態だったAI半導体市場に、AMDが本格的に参入することとなり、
「AIチップ二極化時代」の幕開けを告げるニュースとして注目を集めている。


サムスン電子は“最大の受益者”となるのか

記事によると、AMDの最新AIチップ「MI450」には、サムスン電子が供給する
HBM(高帯域幅メモリ) が採用される可能性が非常に高いという。

サムスンはすでにAMDに対し、HBM3E(12層構造)を大量供給しており、
今後登場する次世代品 HBM4 においても、AMDとの共同開発を進めている。
つまり、OpenAIとAMDの提携は、サムスンのメモリ事業にとって
直接的な追い風 となる可能性が高い。


記者による推計:1GWデータセンターに必要なHBMは約400万個

韓国経済の記事では、OpenAIが建設する1GW規模データセンター
GPU・HBM需要を具体的に試算している。

  • GPU 1枚あたりの消費電力: 約2.1kW
  • データセンター全体で稼働可能なGPU数: 約33万枚
  • GPU 1枚あたりのHBM搭載数: 12個
  • → 合計 約400万個のHBM が必要

HBM4(12層)単価を500〜600ドルと仮定すると、
1GW分で約2.8〜3.4兆ウォン(約3,000億円前後)の規模となる。

さらに、OpenAIとAMDの契約が5年間・6GW規模で継続する場合、
サムスンのHBM関連売上は最大20兆ウォン(約2兆円)に達する可能性があると試算している。


ファウンドリー事業にも波及の可能性

現在、AMDのGPUは主にTSMCで製造されているが、
米国政府による「半導体の国内生産強化」方針を受け、
将来的にはサムスンの米国ファウンドリー(テキサス州など)で
一部チップを委託生産する可能性もある。

サムスンがHBMメモリ+ファウンドリーの両面でAMDと関係を深めれば、
TSMC一強体制への強力な対抗軸を築くことも不可能ではない。


まとめ:AI時代の「同盟構造」再編が始まった

OpenAI×AMDの提携は、単なる製品供給契約ではなく、
AIインフラの地政学的バランスを変える可能性を持つ動きである。

NVIDIA中心の構造に“AMD+サムスン”が食い込むことで、
半導体業界の勢力図は新たなフェーズに突入した。
サムスンにとっては、AI時代における「メモリ王国」から
「AIプラットフォームの核心プレイヤー」への進化を示す転換点となるかもしれない。


📰 出典:韓国経済新聞(한경)
記事タイトル:「반도체 뒤흔든 ‘충격 발표’…’수혜자는 삼성?’ 기대감 폭발」
発行日:2025年10月11日
記者:강해령(カン・ヘリョン)

https://www.hankyung.com/amp/202510112163i

Published by Atsushi

I am a Japanese blogger in Korea. I write about my life with my Korean wife and random thoughts on business, motivation, entertainment, and so on.

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