#韓国ブロックチェーン #ブロックチェーン #カカオ #新韓銀行
Author Archives: Atsushi
今週の #韓国ブロックチェーン (2020年9月7日週)
毎週 #韓国ブロックチェーン の主なトピックをツイッター記事からまとめることにしました。韓国ではブロックチェーン開発がスタートアップ、大企業を問わず着々と進んでいます。日本語ではあまり情報が無いこともあり、かつて韓国のスタートアップでブロックチェーンのアルゴリズム開発、マーケティング、人事や経営まで携わった日本人である私には日本語で発信していく義務があると考え、本企画を始めた次第です。 大仰なビジョンを掲げましたが、ブログでやっていくことといえば、私がツイッターで呟いたことをまとめていくだけです。笑 毎週やることなので作業負荷を極限まで減らします。ツイッターのリンクに飛んでいただければ、元の記事(多くは韓国語ですが)を確認することができます。 韓国の大手銀行がブロックチェーンによる身元確認を導入 妻を追って韓国に移住しました|일본 사위 아츠시의 한국 생활| #韓国生活 #国際結婚 #韓国語 #韓国映画 #韓国ドラマ #韓国料理 #韓国半導体 #韓国崛起 #ブロックチェーン|
아츠시(atsushiseoul)のツイート(2020年)
こんにちは、아츠시です。妻を追って韓国に移住しました。普段はツイッターで韓国生活のあれこれを紹介しています。今年になってからバズることが増えましたので、反響が多かったツイートをこの記事でまとめてみました。よかったらフォローお願いします。 안녕하세요. 일본 사위 아츠시의 한국 생활을 소개합니다. 트위터 계정: @atsushiseoul 2020年1月~9月の間にバズったものを中心にまとめてみました。ツイッターのアカウントは @atsushiseoul です。 フェミニズム関連 コロナ関連 韓国生活 正義について 妻を追って韓国に移住しました|일본 사위 아츠시의 한국 생활| #韓国生活 #国際結婚 #韓国語 #韓国映画 #韓国ドラマ #韓国料理 #韓国半導体 #韓国崛起 #ブロックチェーン YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCqnDM0VugyAn1le1qGb8JQQ
韓国の大手銀行がブロックチェーンによる身元確認を導入
この記事の内容 ・ 韓国の4大銀行の一つである新韓銀行(Shinhan Bank)が、アプリの本人確認プロセスにブロックチェーンを導入することを発表した。生体認証技術と合わせることで、利用者の簡便性が大幅に向上する。 ・ 新韓銀行はブロックチェーン発展のための有志団体である「マイIDアライアンス」にも加盟しており、今回の技術は同団体を運営するアイコンループ社(ICONLOOP)が開発したものである。 ・ 新韓銀行のみならず、サムソン証券をはじめとした韓国の金融大手も同様に本格的にブロックチェーン技術の導入に踏み切るものとみられる。 新韓銀行がブロックチェーンを導入 韓国の4大銀行の一つである 新韓銀行(Shinhan Bank)は、8月26日に公式ホームページ上で、同行のアプリにおける本人確認プロセスにブロックチェーンを導入することを発表した。新韓銀行はブロックチェーン発展をめざす韓国の民間・政府などの有志団体から構成される「マイIDアライアンス」に加盟しており、ブロックチェーンを利用した認証システムの活用に積極的だ。 ブロックチェーンで本人確認を大幅に簡素化 今回発表された内容は、新韓銀行の顧客がスマートフォンなどで利用するアプリ「ソル(SOL)」による本人確認に関するもの。すでに顧客はソルを通じて入出金などの手続きが可能だが、新規口座の作成や振替上限金額の更新などの手続きについては、顧客が身分証明証と自分の顔が映るように「自撮り」をしたうえで少額の入金をする必要があるなど、煩雑な手続きが存在していた。 新韓銀行はブロックチェーン技術と生体認証技術を活用して、こうした手続きを大幅に簡素化した。韓国の金融取引で本人確認に使用される「公認認証書」を新韓銀行側が登録しておくプロセスを踏めば、顧客側はスマートフォン上で指紋認識を行うだけで本人確認が完了する。顧客の本人情報は偽造・変造が不可能であるブロックチェーン台帳上にあるため、確実かつ簡潔に確認が可能だ。 新韓銀行は今後こうしたブロックチェーンによる認証をモバイルOTP(ワンタイムパスワード)発行やパスワード変更といった業務にも拡大する予定だ。 分散身元確認技術(DID)を開発したアイコンループ社(ICONLOOP) 新韓銀行が導入を発表した技術は、分散身元確認(DID, Decentralized ID)技術と呼ばれる。スマートフォンで本人情報を暗号化して保存した後に、個人情報提出の必要があるときに本人が直接個人情報を選択して提出することを可能にする技術であり、韓国の大手ブロックチェーン技術企業であるアイコンループ社(ICONLOOP)が開発した。 同社は新韓銀行も参画する「マイIDアライアンス」の旗振り役でもあり、同アライアンスのプラットフォームを提供している。DIDの他にも独立系ブロックチェーンであるループチェーン(Loopchain)の開発や、非対面での訪問者の本人確認を事前に行うことが可能なVisitMeなどのサービス開発を手掛ける。 アイコンループ社は、韓国だけでなく世界のブロックチェーン・コミュニティで存在感を放つ開発者団体であるアイコン(ICON)とも関係が深い。 ブロックチェーンは、韓国の社会と経済に「意味のある変化」を起こしつつある 新韓銀行の発表によれば、ブロックチェーンを活用した簡便性ある金融手続きへの転換は今後も続く見込みだ。金融取引に必要とされた各種証明書を、発行機関の確認無しにモバイルで伝送するなど、銀行顧客の便利性が大幅に向上するという。また、新韓銀行のグループ企業である新韓カード、新韓金融投資なども該当サービスの2020年内の導入を検討中であり、サムスン証券、 未来アセット証券、ペイコなどのマイIDアライアンスに属する77個のパートナー社も順次参加する予定だという。 新韓銀行以外にも、運転免許証のブロックチェーン技術によるデジタル化が始まったり、ブロックチェーン技術を活用した決済アプリ「チャイ(CHAI)」の利用者が200万人を突破したりと、韓国社会ではブロックチェーン技術を活用したサービスが着実に浸透してきている。仮想通貨以外のサービス開発に苦戦していたブロックチェーン業界だが、今年に入ってからはこうした社会的に意味のあるサービスを、ブロックチェーン技術を活用して韓国社会に送り出してきている。コロナウイルス(COVID-19)による社会的距離置き(ソーシャル・ディスタンス)の一般化に伴い、「非対面」の本人認証の重要性が認識され出したのも追い風と言える。ブロックチェーンによる韓国社会と経済の変化から今後も目を離せない。 参考 参考1.新韓銀行について 新韓銀行(Shinhan Bank)は、1897年に設立された韓国の銀行。2019年の総資産は364兆ウォンを超え、韓国4大銀行の一つとされる。 出典:file:///C:/Users/user/Desktop/20200406041636_09100891_188_salesreport_2019.pdf 参考2.新韓銀行による報道資料について 以下の通り日本語試訳を掲載しておく。 (原文:https://www.shinhan.com/hpe/index.jsp#300501010000) 報道資料 タイトル:新韓銀行、ブロックチェーン基盤身元認証サービス導入 出処:広報部 作成日:2020年8月26日 10:51 デジタル業務処理身元確認プロセス簡素化 新韓銀行、ブロックチェーン基盤身元認証サービス導入 -分散身元確認技術を通じた身元確認プロセス簡素化で顧客便宜性増大 新韓銀行(銀行長 チン・オクトン)は新韓ソル(SOL)に金融委員会・現金金融サービスに指定されている「マイID」基盤の分散身元確認(DID, Decentralized ID)技術を導入すると26日明らかにした。 分散身元確認技術とは、スマートフォンで身元情報を暗号化して保存した後、個人情報提出の必要があるときに本人が直接個人情報を選択して提出することができるシステムであり、新韓ソル(SOL)にマイIDアライアンスの「ズン(MyID)」が提供する身元認証サービスを使用できるように導入した。 新韓銀行は身元認証サービスを通じて非対面2次身元確認プロセス(身分証撮影または通信会社を通じた本人認証)を代替して顧客の業務プロセスを簡素化しソル(SOL)を通じて身元確認プロセスを踏んだ顧客は証券、カード、生命保険等金融機関取引のみならず生活便宜プラットフォームでも身分確認過程を省略あるいは簡素化することができる。 新韓銀行が検証する身元情報を保存し、他金融機関に提出時に身元証を撮影し提出するなどの別途検証無しに指紋認証だけで何度も提出が可能であり身元情報の偽造変造の有無についてはブロックチェーンで検証する。 現在はログイン手段変更部分に使用可能でありモバイルOTP(ワンタイムパスワード)発行、パスワード変更、顧客確認(KYC)等の身元情報確認が追加に必要な他の金融取引にも拡大する予定だ。 新韓銀行デジタルR&Dセンターのチャン・ヒョンギ本部長は「分散身元確認は今後広まるであろうデジタルIDエコシステムのスタート地点になる見込みであり、個人の身元情報のみならずデータ管理及び取引が可能なプラットフォームへと発展するだろう」と述べた。 ズン(MyID)を運営しているアイコンループのキム・ジョンヒョプ代表は「新韓銀行とのこの度の実名認証発行は金融界で使用されるDIDサービスの韓国国内最初のケースであるという点で大きな意味がある」としつつ、「今後汎金融界を越えて身元認証が必要な全ての分野へと“ズン”サービスを拡大して、より多くの利用者の便宜性を高めていく」と述べた。 他方で、身元認証サービスに電子署名技術が追加で搭載されれば認証書の代わりに個人認証手段として使用可能となり金融取引に必要とされた各種証明書を発行機関の確認無しにモバイルで伝送することが可能であり顧客の便宜性を更に高めることができる展望である。 新韓カード、新韓金融投資などの新韓金融グループ系列社も該当サービスの年内導入を検討中であり、サムソン証券、未来アセット証券、ペイコなどのマイIDアライアンスに属する77個のパートナー社も順次参加する予定である。 参考3.マイIDアライアンス(MyID)について ブロックチェーンを活用した金融サービス向上を目指す、金融業界などの有志企業からなる企業団体。 MyID 公式ホームページ:https://myidalliance.org/ 参考4.アイコンループ社(ICONLOOP)について 韓国を代表するブロックチェーン企業の一つ。2016年創業。独自開発のブロックチェーンであるloopchainをはじめ、モバイル身分証明サービス「マイID(MyID)」や身元確認サービス「Dパス(DPASS)」、ブロックチェーン証明書発行サービス「ブルーフ(broof)」等を提供している。また、同社の開発に関わったICONは、韓国だけでなく世界的なブロックチェーンコミュニティの中で存在感を持つ開発者団体である。 アイコンループ社 公式ホームページ:Continue reading “韓国の大手銀行がブロックチェーンによる身元確認を導入”
老兵
通勤時のソウル地下鉄で、車いすの老人がスマホを持った若者とぶつかりそうになるのを見かけた。次の瞬間、老人が叫んだ。 「携帯電話なんか見ながら歩きやがって!××(罵り言葉)!」 見知らぬ人同士の間では喧嘩の時さえ丁寧語(존댓말)を使う韓国では、ちょっとびっくりするような罵り言葉が聞こえてきた。他人が一度行ったことを見て、人格まで判断するようなことがあってはならない。が、衝撃的でないと言えばうそになる。この東方礼儀の国でなかなか見ることのできない光景に接して、しばらく考え込んでしまった。 考えながら、以前インターネットで見かけたある論争を思い出していた。作家の平野敬一郎氏が『日本経済新聞』に寄稿したコラムの話である。戦後しばらく、どこ町にもいわゆる「カミナリおやじ」と呼ばれる中高年の男性がいて、近所の子供が悪さをすると叱り飛ばしてくれるという、一種の教育係としての期待さえされる存在があった。が、よく考えてみると彼ら(必ず男性だった)は、第二次世界大戦に従軍した世代だったはずだ…そうすると、彼らがちょっとしたことですぐ大声をあげるのは、実は教育というよりも、戦争で受けた心身の傷による過剰反応、いわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の一種だったのではあるまいか。そういう考察である。 日本で、「復員兵」と呼ばれる存在の社会的に存在感が薄くなって久しい。シベリア抑留帰りや「蟻の兵隊」という重大な例外は別として、第二次世界大戦で戦闘を経験した軍人は、1945年に戦闘を終えている。 一方、韓国ではその後朝鮮戦争(1950年~1953年)があった。ついで、反共の軍事独裁政権が米国との同盟を強化する目的でベトナム戦争に韓国軍を派遣している。それが1960年代から1970年代前半にかけてである。韓国での海外からの「復員」は、日本より20年後である。たとえば1950年生まれの男性が、1970年に満20歳でベトナム戦争に従軍したとして、2020年には70歳でしかない。若くはないが、全く外出できない歳でもない。その辺を歩いている老人、さっきすれ違った老人、そういう人がベトナム帰還兵である可能性は十分ある。 たとえば、『サイコだけど大丈夫』という韓国ドラマがある。同作に登場するある老人は、一見なんの問題も無さそうな好々爺だが、なぜか精神病院に入院している。彼がどうして精神病院にいるのかは、ドラマ12話で描かれる。老人がバスに乗って外出すると、バスが道路工事の現場に差し掛かる。工事に使われるドリルの音が、ベトナムの戦場での機関銃を思い出させ、老人は地獄の戦場でのトラウマが一瞬にして蘇る。老人は、50年もの間過去に囚われ、戦争のPTSDに苦しんでいるのだった。また、映画『国際市場で逢いましょう』でも、主人公の男性がベトナム戦争下の南ベトナムに出稼ぎに行き、死線をくぐるシーンが出てくる。 私自身、「ベトナム参戦戦友会」と書かれた車を街で見かけたことがある。冒頭の地下鉄で怒鳴った車いすの老人がベトナム帰りの老兵である可能性も無きにしも非ずである。平和な繁栄を謳歌する韓国社会だが、戦争や分断の傷跡は社会のあちこちにみられる。その傷の責任の多くは、突き詰めると日本軍国主義にある。韓国社会で暮らす日本からの移住民として、襟を正して向き合いたいと思った次第である。 https://www.netflix.com/title/81243992
【韓国ソウル】7万円で結婚式を挙げた話【国際結婚】
私どもは日韓夫婦である。77万ウォン(約7万円)の予算で、韓国ソウルで挙式した。 やけに安いな、と思われるかも知れない。日本では結婚式費用が200万円以上するのもザラであると聞く。ちなみに、私ども夫婦は韓国でのみ結婚式を執り行ったので、日本のことは詳しくは知らない。 もちろん、この77万ウォン挙式にはいくつかのポイントがある。韓国の人でもあまり知らない、「韓国で安く挙式する方法」について紹介したい。 【目次】 ポイント1.77万ウォンでどんな結婚式ができるのか? ポイント2.77万ウォンに含まれない部分は何か? ポイント3.オフシーズン(7月)の挙式であったこと ポイント4.77万ウォンでの挙式をサポートしてくれた「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合)」 ポイント1.77万ウォンでどんな結婚式ができるのか? 7万円っぽっちで挙式、と聞くと、 「どうせ安っぽい式場で適当に済ませたんだろう」 と誤解なさるかも知れない。 そこで、まずは私どもの結婚式の写真をご覧頂きたい。式場は金浦空港にほど近い、ソウル西部の江西(カンソ)区にある大型結婚式場である。 ご覧のように、一般の結婚式場以上の豪華さである。 写真でもご覧頂いた通り、一般的な挙式内容はほぼカバーしていると言っていいだろう。下記に、77万ウォンに含まれる内容をまとめてみる。 ・式場貸与 ・韓国で一般的な挙式サポート(式進行スタッフ配置、夫婦宣誓、両親への挨拶等) ・挙式中の写真撮影 ・シャンパンタワー ・伝統衣装を着ての撮影 ・家族・親戚・友人同僚との集合写真 ・新婦のドレスや化粧、新郎のタキシード ポイント2.77万ウォンに含まれない部分は何か? では、逆に77万ウォンに含まれない部分は何だろうか? 来賓(招待客)への食事提供は77万ウォンには含まれない。 「何だ、詐欺じゃないか」 と言われそうだが、実は心配することは無い。一般的にも私どもの場合にも、韓国での結婚式での食事というのは、新郎新婦が式場にお金を払って準備してもらう。食事はバイキング方式なので、新郎新婦が式場に払うお金と言うのは「来賓何十人分」という単位でざっくり計算される。だが、来賓は祝義金を持って式場に来るので、新郎新婦が準備した食費は相殺されることが多い。 私ども夫婦の場合、「来賓1人当たり3万5千ウォン×80人来客(予想)」で計算して、式場に食費を支払った。実際にはありがたいことに予想を上回って100人近くの来賓にご参加頂いたので、ブレークイーブンしている。 もう一つ、大事なことだが、結婚式の司会者はこの77万ウォンには含まれていない。もっとも、私ども夫婦は日韓夫婦であり、新郎新婦の家族は言語が違うため会話が成立しないため、結婚式の司会はバイリンガルで行う必要があった。そこで、通常の司会を雇うことはせず、新郎の友人にお願いすることになった。 ポイント3.オフシーズン(7月)の挙式であったこと 韓国でも、結婚式のシーズンというものが存在する。大体、5月、6月、10月といった、気候の良い春や秋が人気の挙式シーズンである。 逆に、暑い夏や寒い冬は結婚式としては人気が無い場合が多い。私ども夫婦の場合、オフシーズンである7月に挙式したため、式場の貸与料が無料になったことは明記したい。 ポイント4.77万ウォンでの挙式をサポートしてくれた「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合)」 以上の結婚式内容を、77万ウォンという破格の値段で実現できたのは、「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合) 」という、 社会福祉団体のような社会福祉団体のおかげである。 【リンク】한국결혼산업 협동조합 https://m.cafe.naver.com/ca-fe/mooryowedding 同協同組合は積極的に広報活動を行わないため、韓国国内でも知名度が高いとは言い難い。しかしながら、このような質の高く手ごろな価格での結婚式の普及のために日々努力してくれている。同協同組合には感謝してもしきれない。 この記事を読んでくださった方で、もしも韓国国内での挙式を検討中の方がいらっしゃったら、ぜひ上記リンクから内容を確認してみてほしい(韓国語のみ)。 また、本記事で紹介した結婚式の内容及び価格は、私ども夫婦が挙式した時点でのものであり、結婚式の内容に応じて変動することを明記させていただく。これから結婚式をお考えの方は、式の内容を実際にご相談のうえで価格算出をなさることをお勧めする。 以上、私ども夫婦の結婚式の経験が、どなたかのお役に立てれば幸いである。
【ソーシャルディスタンス】コロナ時代の韓国での映画館【韓国】
ソウルの映画館で、『鋼鉄の雨2』を観てきた。 日本ほどではないにしろ、韓国でもコロナウイルスがまだまだ収まらない状況である。 そんな中、韓国の映画館では、どのようにコロナ対策を行っているのか気になっていた。実際に行ってみて、興味深かったので簡単に紹介する。 1.チケット購入の時点から「ソーシャルディスタンス」 私は映画館の券売機でチケットを購入した。その時の操作画面が以下の動画である。 どうなっているのかというと、チケットを映画館で購入する際には、 「“選べる席”がすでに間引きされている」 ということなのだ。 座席選択画面をもう一度見てほしい。 ちょっと見づらいが、座席の種類が上のように分かれている。 左から、 「選択した座席」(紫色のマス。私が購入しようとしている。) 「予約済み座席」(バツ印のマス。すでに他のお客さんが購入済み。) 「選択不可」(灰色のマス。) 「間を空けるための席」(白いマス。) という意味である。 つまり、購入済みの座席の他に、「そもそも選択できない席」を確保することによって、映画観客同士のソーシャルディスタンスを実現しているわけである。 2.体温測定 これはシンプルである。チケットを購買し、ポップコーンを携えていざ入館しようとすると、下記の写真のように体温測定が求められる。 写真に2台映っている細長い機械の上の部分がカメラとなっている。顔を映し、体温を計測しないと入れないことになっている。 以上、韓国の映画館のコロナ対策を紹介した。
【韓国ドラマ】『サイコだけど大丈夫(사이코지만 괜찮아)』所感
『サイコだけど大丈夫』というタイトルには、複数の意味がある。自閉症のような発達障がいがあっても、「普通」の人と同じように生きて、幸せを追求する権利があるという意味もあるし、他人に共感することのできないサイコパスのような自己愛が強い人間でも、周りの人間といつしか折り合いをつけて幸せに生きていくことができるはずだ、という意味もあるだろう。 美男美女の恋愛は観ていて美しいものの、このドラマの主人公はやはりムン・サンテである。少年時代に遭遇した事件のトラウマに囚われていたサンテは、1年に1回その悪夢を見てトラウマがよみがえり、逃げるようにして弟のガンテと共に居を転々としていた。そして、偶然にも少年時代に住んでいた町に再び戻ることになる(チャンポンが美味しい店もある)。 サンテの夢はキャンピングカーを買うことである。自分のせいで居を転々とする不安定な生活を弟に強いていることを気にしているサンテは、キャンピングカーを買えば気ままに全国を渡り歩いて暮せると考え、アルバイトを始める。サンテとガンテの兄弟に何故か毎年ついて引っ越しする変わり者のジェスのピザ屋で、アルバイトをする。また、掛け持ちでガンテの勤務する精神病院で壁画を描くアルバイトもする。謝礼は「出来を見て決める」という心もとない条件だったが。 そんな中、弟ガンテのことが「欲しい」と欲を出した童話作家のコ・ムニョンのところで、絵本の挿絵を描くという仕事もすることになる。同じ病院に勤めていたナム・ジュリとその母が暮らす家に下宿していたサンテガンテ兄弟は、コ・ムニョン作家の邸宅で暮らしながら絆を深めることになる。事件も起こる。コ・ムニョン作家の失踪した行方不明の母親や、サンテガンテ兄弟が働く精神病院に入院しているコ・ムニョン作家の父親をめぐり、謎解きが展開していく。一方で、PTSDに苦しむベトナム帰還兵の老人をとっさに介抱したり、徐々に周りの人間を助ける経験を積んだりしながら人間的に成長していく。 最終的に、ある事件においてサンテが決定的な活躍をする。さらに、コ・ムニョン作家が無事に小説を出版したことで、自他ともに認める「作家」となったサンテは、自らのアイデンティティを確認する。「誰かに必要とされている自分」を確認したサンテは、今までのように弟ガンテを束縛する生き方を捨て、笑顔で弟と別れるのだった。 「ムン・ガンテはムン・ガンテのもの!」 劇中何度も登場する台詞であるが、サンテガンテ兄弟ともにこの境地に至る過程を描くのが、このドラマの全てであったと言えるだろう。
【韓国映画】『鋼鉄の雨2(강철비2)』所感
「国民が統一を望まなければ、決して統一は実現しません。国民の皆さん、統一を望みますか?」 米朝国交正常化の交渉のため北朝鮮の東海岸・元山(ウォンサン)に集結した北朝鮮・アメリカ・韓国の3首脳を、国交正常化に反対する北朝鮮の軍部がクーデターを起こして拉致する。軍部は3首脳を、最新式の原子力潜水艦に監禁して東海(トンへ)へと出航する。緊迫する情勢の中、監禁された米国大統領が自白剤で自白を強要され、また、ホワイトハウスや青瓦台での会話から、映画の観客は前代未聞の3首脳拉致事件を引き起こした強大国の思惑を知ることになる。 米国はネオコンが中国をアジアのナチと呼び、戦争を起こして中国を焦土にしたいと考えており、尖閣諸島をめぐり日本と中国を衝突させようと画策していた。その日本は中国との戦争準備をきっかけに再軍備を進め、「日本が勃興する時には常に朝鮮半島での戦争があった」という歴史の教訓をもとに、北朝鮮の軍部に巨額の円を密輸することで北朝鮮軍部に核ミサイルを韓国に発射させ、第二次朝鮮戦争を引き起こそうとしていた。さらにその情報を中国がつかみ、北朝鮮の核ミサイルを韓国でなく日本に発射させようと北朝鮮軍部をけしかけ、このクーデターに至ったのである。韓半島(ハンバンド)の周辺大国が自国の利益のみ考え、大国同士裏切りあっている構図である。もちろん、残念ながらそこに韓半島に対する配慮は微塵もない。 映画の見どころは、3首脳を拉致した原子力潜水艦と、日本の海上自衛隊の潜水艦戦である。音のみで相手の位置を把握し、裏をかき合って戦う潜水艦戦の醍醐味を余すことなく表現している。 もちろん、韓半島をめぐる状況を象徴的に描くシーンにも事欠かない。潜水艦の中での戦闘において、手りゅう弾が3首脳の近くに転がってくる。その手りゅう弾を南北の首脳がチームワークで安全に処理する。その間、米国大統領は恐れをなして隠れてしまう。南北の問題は、結局当事者である南北にしか解決できないし、解決すべきだというメッセージだろうか。チョンウソン演じる韓国大統領は、北朝鮮、米国、中国、日本といった手強い相手に翻弄されながら、生きるべき道を粘り強く模索していく。潜水艦からの脱出シーンでは、北朝鮮の首脳に対して、「対話を模索してほしい」と強く訴える。その呼びかけに応じる北の首脳。 結論を言ってしまうと、映画はハッピーエンドである。米朝国交は正常化し、南北統一に向けた動きも進展する。最後のシーンで、韓国大統領が光化門の前で演説を行う。その内容は、映画全体のメッセージでもある。 「統一は可能でしょうか?そう問われるたびに私は、“もちろん可能です”と答え続けてきました。しかし、今告白します。実は内心、常に恐れてきました。 国民が統一を望まなければ、決して統一は実現しません。国民の皆さん、統一を望みますか?」
「愛してる」は言いにくいが「サランへ」は言えるのは何故か
「サランへ」という。 사랑해、である。 一般的には「愛してる」と訳される。 だが日本語だけが母語の人は胸に手を当てて考えてもらいたいのだが、 人生で何回くらい「愛してる」と口にしたことがあるだろうか。 少なくとも私は一度も無い。 嘘くさい。 本当じゃない気がする。 そんな感覚は無いだろうか? それもそのはずで、日本語には「愛する」という言葉は元々なかったのだ。 そんなわけないって? そもそも愛という字は一般的にはせいぜい「めでる」という訓読みくらいしか無い。 「アイ」は音読みであり、それは中国語の諸方言と比較してみても分かる。 よく指摘されるように、「I love you」のような英語を無理やり日本語に訳すために、19世紀に大急ぎで作った言葉の一つが「愛する」なのだ。 だから嘘くさい、本当じゃない感じがする、という言語感覚は正しい。日本語として定着しきっていないのだ。 一方韓国語の사랑해は違う。 家族同士でも使える。息子よ、사랑한다. お母さん、사랑해. 友達同士でも使える。사랑한다, 友よ! 当然、恋人同士でも。자기야, 사랑해. 何なら学校の先生にも使える。선생님 사랑해요~! これは「先生ウェーイw」くらいの語感だろうか。 こうして사랑해の用法を日常会話で学んでいくにつれ、私はそもそも日本語に사랑に相当する言葉は無いことを確信した。 だが、ここで一つの問題にぶつかる。 사랑が日本語に無いというのは、 実は日本語人は人を사랑できない人たちなのではないだろうか?という疑念である。 サピア=ウォーフの仮説というものがある。これは、人間は言語を通して世界観を持つ、という考えだ。 言語は、人が世界を認識する「窓」のようなものだとすると、 サランという窓のない日本人は、果たして韓国人のように人に接することができるのだろうか? そういう疑念である。 実はこの疑念、韓国語人だけでなく、英語人も持っているという印象がある。 かつてツイッターで見かけたが、 ・日本人はThank youのつもりで「すいません」と言い、 ・日本人はI love youのつもりで「ありがとう」と言う。 という趣旨の指摘を、日本人と結婚して日本に住む英語人がしていたという。 やはり、I love you に1対1で相当する日本語が無いという感覚を、英語人も持っているのだろう。
【韓国カフェ】植物園風カフェについて
韓国は連日の雨である。もう8月9日だというのに、毎日のように豪雨が降る。韓国全土で大雨洪水の被害が出ている。被害に遭われた方にお見舞い申し上げる。 私も、近所の漢江の増水を肉眼で確認してきた。 さて、暴風雨の中のんきながらカフェに行ってきた次第である。 カフェの名はグリーンパークカフェ(gleenpark cafe)という。 なかなかの店構えである。 どうも最近は、こういう倉庫のような建物を丸ごとカフェに仕立てるのが流行っているらしい。 カフェの世界は奥深いものだ。
日本の情報さえ韓国サイトのほうが見つけやすい件
先日、調べ物をしていた時に驚いたことがある。 あるテーマでグーグル、ヤフージャパン、そしてネイバーで検索したところ、得られた情報はネイバーでのものが圧倒的に整理されており見やすかったのだ。 なぜ驚いたのかと言えば、検索した内容が日本に関連するものだったからだ。 元々、私は妻が韓国人でもあり、妻と一緒に日本旅行に行く際に妻がネイバーで旅行情報を検索するのをしばしば見ていた。 ところが、日本人である私よりも、ネイバーで(韓国語で!)検索した妻のほうが、日本のことに詳しいように見えた。 美味しい料理のお店、洋服屋、温泉旅館等、様々な情報を仕入れてくるのである。 その秘密は、ネイバーブログというものにあるらしい。ネイバーのプラットフォーム上に展開される、ブログである。 日本と違い韓国では、プラットフォームがネイバーに集約されていることもあるため(グーグルの使用率はかなり低い)検索したい情報はますますネイバーに集まることになる。 結果としてネイバーにない情報は無いぐらい、情報が集まってくる。 そして韓国の人は日本の社会、経済、文化のことをよく研究し、現地で働いたり生活している人も多いため、韓国語での情報をネイバーに投稿している。 そうしていつの間にかネイバーに日本の情報が日本以上に集まることになったのかも知れない。