先日、The Economistを読んでいて、思わず読み間違えそうになった単語がありました。
Causality
最初は、
「Casualty(死傷者)?」
と思ったのですが、よく見ると違います。
実はこの単語、英語学習者だけでなく、投資家やビジネスパーソンにとっても非常に重要な単語です。
CasualtyとCausalityの違い
まずは比較してみましょう。
Casualty
→ 死傷者、犠牲者
Causality
→ 因果関係
スペルはかなり似ています。
Casualty
Causality
しかし意味は全く異なります。
例えばニュース記事では、
“The war caused many casualties.”
(その戦争は多くの死傷者を出した。)
のように使われます。
一方、The Economistや学術論文では、
“Causality”
が頻繁に登場します。
Economistで出会った文章
今回読んでいた記事には次の一文がありました。
“Causality works both ways.”
直訳すると、
「因果関係は両方向に働く」
という意味です。
記事では、
「楽観的な人は経営者や起業家になりやすい」
という研究結果を紹介していました。
ここで普通は、
楽観的
↓
起業家になる
と考えます。
しかし筆者は、
「それだけではない」
と言います。
起業家になったり、組織の上位に立ったりすると、
今度はその立場そのものが人を楽観的にする。
つまり、
楽観性
↓
出世・起業
↓
さらに楽観性
という循環が生まれるということです。
だから、
“Causality works both ways.”
という表現になるのです。
投資家なら絶対に知っておきたい表現
Causalityは、統計学や経済学では頻出単語です。
特に有名なのが、
“Correlation does not imply causality.”
という表現です。
日本語では、
「相関関係は因果関係を意味しない」
となります。
例えば、
アイスクリームの売上が増えると溺死事故も増える。
これは事実です。
しかし、
アイスクリームが溺死を引き起こしているわけではありません。
実際には、
夏になる
↓
アイスクリームが売れる
↓
海や川に行く人が増える
↓
溺死事故が増える
という別の要因があるのです。
つまり、
相関(Correlation)
と
因果関係(Causality)
は違う。
これは投資判断でも非常に重要な考え方です。
楽観主義と悲観主義
記事の最後には印象的な一文がありました。
“Pessimism has its place, but it is optimism that makes things happen.”
悲観主義にも役割はある。
しかし、実際に物事を起こすのは楽観主義だ。
確かに、
起業する
海外移住する
新しい仕事に挑戦する
投資する
これらは全て、
「うまくいく可能性がある」
と信じる楽観性がなければ始まりません。
リスクを理解するためには悲観主義が必要です。
しかし前に進むためには楽観主義が必要です。
The Economistらしい、深くて考えさせられる一文でした。
今日の単語
Casualty
→ 死傷者、犠牲者
Causality
→ 因果関係
Correlation
→ 相関関係
覚えておくと、The Economistや海外メディアがぐっと読みやすくなります。