最近読んでいた本の中で、こんな一文に出会いました。
The Tesla team zeroed in on inventory backups.
また別の箇所では、
He was zeroing in on a possible cause.
とも書かれていました。
どちらも共通しているのは、
zero in on
という表現です。
英語圏では非常によく使われるのですが、日本の英語教育ではあまり習いません。
Zero in on の意味
簡単に言うと、
- 焦点を絞る
- 狙いを定める
- 原因を特定し始める
- 本質に迫る
という意味です。
例えば、
We need to zero in on the root cause.
なら、
「根本原因に焦点を絞る必要がある」
という意味になります。
なぜ zero なのか?
この表現は軍事や射撃の世界から来ています。
ライフルや照準器を使うとき、
zero in
とは、
「照準を合わせる」
ことを意味します。
まず大まかな方向を決め、
少しずつ調整しながらターゲットに照準を合わせていく。
そこから、
問題の核心に近づく
という比喩表現になりました。
つまり、
zero in on something
とは、
「問題の周辺をうろうろするのではなく、本当に重要なものに狙いを定める」
という感覚なのです。
ビジネスでよく使われる
この表現はビジネス英語でも頻出です。
例えば、
Let’s zero in on the biggest risk.
最大のリスクに焦点を絞りましょう。
We finally zeroed in on the source of the defect.
ようやく不良の原因を特定しました。
The investigation quickly zeroed in on the supplier.
調査はすぐにそのサプライヤーへ焦点を絞った。
半導体業界でも、
We should zero in on the parts with the longest lead times.
長納期品に焦点を絞るべきです。
という言い方が自然です。
Elon Musk の工場問題
私が読んでいた本では、著者が Elon Musk と初めて会った場面が描かれていました。
Tesla の製造ラインに問題があり、その原因を探っていたのです。
著者はまず、
在庫がどこかで滞留していないかを確認するよう提案します。
そして、
If the Tesla team zeroed in on inventory backups, they’d probably find the root cause.
在庫の滞留箇所に焦点を絞れば、根本原因が見つかるだろう。
と説明します。
実際の問題解決でも、
いきなり答えが見つかることは少なく、
少しずつ情報を集めながら
zero in on the real problem
していくことが重要なのです。
まとめ
zero in on
は、
- 焦点を絞る
- 狙いを定める
- 原因を絞り込む
という意味の便利な表現です。
単なる「focus on」よりも、
「徐々に照準を合わせながら本質へ近づいていく」
という動きが感じられるのが特徴です。
問題解決の場面でも、
会議でも、
営業活動でも、
非常によく使われる表現なので覚えておいて損はありません。