英語を勉強していると、
「意味は簡単なのに、妙にネイティブっぽい表現」
に出会うことがある。
最近聞いたHBR(Harvard Business Review)のポッドキャストで、こんな表現が出てきた。
As a bare minimum, try and have a conversation with those people.
日本語にすると、
最低限でも、その人たちと話をしてみてください
という意味だ。
しかし、この bare minimum という表現には、単なる「最低限」以上のニュアンスがある。
minimumだけでは足りない
minimum は、
最小
最低限
という意味だ。
例えば、
This is the minimum requirement.
これは最低条件です。
というように使う。
ところがネイティブはよく、
minimum の前に bare を付ける。
bare minimum
だ。
bare の感覚
bare は、
むき出しの
裸の
余計なものがない
という意味を持つ。
例えば、
- bare hands(素手)
- bare feet(裸足)
- bare walls(何も飾っていない壁)
などで使われる。
つまり bare minimum は、
飾りも余裕もない
ギリギリ必要な最低ライン
という感覚になる。
単なる minimum よりも、
ずっと強い響きがある。
ネイティブはこう使う
仕事なら、
At the bare minimum, respond to your customers.
最低限、顧客には返信しなさい。
勉強なら、
At the bare minimum, read the material before class.
最低限、授業前に資料は読んでおけ。
投資なら、
At the bare minimum, understand what you are buying.
最低限、自分が何を買っているのか理解しろ。
どれも、
「これすらやらないのはまずいだろう」
というニュアンスが含まれている。
HBRでの使われ方
今回のポッドキャストでは、
優秀な社員が何度もルールを破る場合について話していた。
多くの管理職は、
ルール違反だ
罰しよう
と考える。
しかしゲストのMichael Gillは違う。
彼は、
まず、なぜその人がルールを破っているのか理解しようとしなさい
と言う。
そして続けて、
As a bare minimum, try and have a conversation with those people.
最低限でも、その本人と話してみなさい。
と述べていた。
この表現が好きな理由
僕はこの bare minimum という表現が好きだ。
なぜなら、
人生でも仕事でも、
完璧な答えが見つからないことが多いからだ。
そんなとき、
いきなり100点を目指す必要はない。
まずは、
bare minimum
をやる。
顧客に返信する。
本人と話してみる。
資料を読む。
自分が買う商品を理解する。
そこから始めればいい。
今日の英語
bare minimum
ギリギリ必要な最低ライン
本当に最低限やるべきこと
例文:
As a bare minimum, try and have a conversation with those people.
(最低限でも、その人たちと話をしてみなさい。)
At the bare minimum, understand what you are buying.
(最低限、自分が何を買っているのか理解しなさい。)
英語として覚えやすい表現だが、それ以上に、
「まず最低限やるべきことは何か?」
を考えさせてくれる言葉だと思う。