韓国に住む日韓夫婦の「秋夕(チュソク)」里帰り@2020年

あにゃーせよ!(안녕하세요!)妻を追って韓国に移住した아츠시です。今年も秋夕(チュソク)の連休を利用して妻の実家のある韓国南部の都市・大邱(テグ)に2泊3日で里帰りをしてきた。色々と興味深いことがあったので、写真や動画で振り返ってみたいと思う。

いきなり言い訳がましくなるが、とても楽しかった。そして、チュソクが楽しかったと言えば言うほど嫌われてしまうのが在韓日韓夫婦の定め…!

そもそもチュソクとは何か?一般的には「韓国版旧暦お盆」と理解されていると思う。僕もそれはほぼ正しい認識だと思う。ご先祖様の霊が、あの世から帰ってくるイベント。日本だってお盆と言えばそういう建前で、田舎の実家にみんなで帰省していたはずだ。そして昔は旧暦でやっていたはずなのだ。韓国(や中国)では、そういう伝統イベント(お盆や正月)は今でも旧暦で行っている。

それでなぜ「チュソクが楽しかったと言えば言うほど在韓日韓夫婦のコミュニティの中で嫌われてしまう」のか?それにはちょっと解説が要る。

まず、韓国在住の日韓夫婦は、「韓国人夫+日本人妻」の組み合わせが圧倒的多数派だと思う。つまり、韓国に嫁入りしたパターンが大部分なのである。そういう家庭では日本人妻は「ミョヌリ(=日本語で言うところの「嫁」)」として、チュソクでご先祖様にお供えする料理(写真は下記に掲載)の準備をするための労働力として期待されるのである。姑と!嫁が!大量の料理を!するのである。それが嫌で嫌で仕方ない、そもそも大人数の(普段別に親しく付き合ってるわけでもない)義理の家族と顔を合わせるだけでもストレスなのに、さらにタダ働きさせられるのはもう精神的に参ってしまう、というのが「一般的な韓国在住の日韓夫婦の日本人妻」のチュソクのイメージであるらしい。

ちなみに韓国と日本の両方で話題を呼んだ『82年生まれキムジヨン』という韓国小説にも、チュソクで夫の実家に帰省して姑と一緒に料理したりタダ働きに汗を流す妻と、そんな妻を横目に自分の実家でくつろぐ夫の姿が対比されている。韓国人女性でさえ夫の実家(シジプという)での姑との労働やそれに付随するもろもろの会話は鬱になるのだから、異国の地に嫁いだ日本人妻にとってはそのストレスは想像に難くない。

『82年生まれ、キム・ジヨン』は名作なので、まだ読んでない方は是非読んでみてください
結局エンジョイした

という、一応日本人妻たちの辛さは認識はしているというアリバイを作った上で、今回の楽しかったチュソクの振り返りを行っていきたい。

ちなみに今回のチュソクは、コロナ(COVID-19)の拡散後初の名節(韓国語ではミョンジョル)となった。2020年初から韓国でも大拡散したコロナだが、旧正月(ソルラル)の時点ではそこまで拡散していなかった。そのため、「民族の祭典」たるチュソクとはいえども、今回ばかりは国民に帰省の自粛を呼びかけるべきかどうかが国政レベルで真剣に議論されていた。結局は国家からは「自粛」というほど厳しい呼びかけは行われず、「帰省はオンラインで」「顔合わせより家族の安全を」といった、奥歯に物が挟まった曖昧な言い方に留まったという印象である。

何となくこんな感想を持った

さて、チュソクの帰省である。ソウル駅からKTXに乗り、妻の実家のある韓国南部・慶尚南道の大邱(テグ)を目指す。

コンユ主演のゾンビ映画『釜山行』をイメージしたツイート。実際は浦項(ポハン)行きでした。
いや4分の1じゃなくて2分の1ですけどまあそこは突っ込まない

わたくしども夫婦はソウルから大邱までの移動を、KTXという韓国の高速鉄道に乗って行った。KTXは、日本で言うなら新幹線のようなものと理解してもらえればよい。前述の通りチュソクでの民族大移動によるコロナの感染拡大が危惧される中、公共交通機関の中でも長距離移動の大動脈であるKTXは、コロナの感染源として最も危険視されていた。そのKTXは、乗客の搭乗を「窓際席のみに限定」するという荒療治で乗り切った。つまり、席を予約する段階から窓際席のみ選択可能とする方法を取ったのである。これなら客と客の間が最大化できる…が、単純に考えてもこれはKTXのチケット売上高を半分まで落としてしまう。(座席をフルで売った場合は一列あたり窓際+通路側+通路側+窓際の4席。窓際のみの場合は2席。ツイートで4分の1と書いてあるのは盛大なる間違いである。)

KTXの東大邱駅を降りると、広々とした駅前が広がっている。どうやら再開発を行っているらしい。噴水などもある優雅な雰囲気である。

ここから、地下鉄東大邱駅へと向かう。この地下鉄東大邱駅が面白かった。

まず、「文学自販機」というものがあった。

東大邱駅の「文学自販機」

東大邱駅の地下鉄構内に「文学自販機」というものがあった。これは、ボタンを押すと無料で詩の書かれた紙がプリントアウトされてくるというものである。さすが文学の国、韓国。詩人の国、韓国。優雅さが違う。

韓国、東大邱駅の地下鉄構内で見つけた「文学自販機」
文学自販機からプリントアウトされた詩

もう一つ面白かったのは、「音の出る階段」。階段を登るたびにドレミの音が出る楽しい仕掛けである。これは色々な駅に設置されているらしいが、僕はここ東大邱で初めて見た。

音の出る階段

地下鉄にしばらく揺られ、無事に妻の実家に到着した。

可愛い猫にお出迎えされたりした。

猫がお出迎え
カカオ エモティコン

注意:ここから先は美味しそうな韓国料理の写真が出て来ます

妻の実家に到着した初日は参鶏湯(サムゲタン)という料理をご馳走になった。ツイッターでお世話になっている韓国人の博士様によると、婿が夜に頑張れるように義母が作る定番料理だそうだ。

サムゲタン.jpg

また、豆腐と大根と牛肉のスープ(ソゴギムックッという)もご馳走になった。地味なようだがとても美味しい。

翌日朝は10月1日。秋夕(チュソク)本番である。先述した通り、ご先祖様の霊をお迎えするというお盆的なイベントであり、より正確にはチャレ(茶礼)というらしい。秋夕や旧正月の年2回、ご先祖様全体に対する礼を執り行う儀式である。一方でチェサ(祭祀)というのもあり、これは具体的に亡くなった方を想定し、その命日に行うものであるらしい。

お供えの料理は妻のお母様(チャンモニム)が準備して下さった。

写真を見れば分かる通り、多くの飲食物が供えられる。米の飯や果物、魚、タコ、ジョン(チヂミ)などである。また、マッコリという酒を何度かに分けてテーブルの上に乗せる。お香を焚き、マッコリの杯を持ってお香の上で円を描くように回し、テーブルに備える。

お供えのセッティングが出来たら、クンジョルという礼をする。両手を頭の上に持っていき、床に両手をつきながら両膝をつく。僕は中学高校時代、弓道の稽古に明け暮れていたので、こうした礼は嫌いでない。

礼がすんだら、お供えを少しだけ残して、家族で食す。これもまた古き良き時代の習慣という感じで良い。朝からマッコリ。

食事後に妻の家の中でわたくしども夫婦の臨時寝室として使わせて頂いている部屋に戻ると、箪笥の立派さに改めて驚いた。昔気質の家には今でも多くあるらしい。

日本と韓国は文化が似ているが、美意識という面では韓国には何というか卓絶したものがある気がする。この箪笥もそうだった。

こうしたちゃぶ台は日本と同じか。

朝食を茶礼のご馳走で大食したせいか、昼食はみんなでスキップすることになった。そこで、天気も良いことだし大邱市内にある大邱水辺公園という自然公園に赴いた。

自然にあふれた公園で、散歩しながら、僕、妻、妻のお母様の3人で色々な話をした。

今回の大邱行きでは、家族の会話というのを多く行ったのであるが、その中でも最も大きな話題はずばり「子供」のことであった。わたくしども夫婦は結婚して2年になるのだが、夫婦の合意の下、避妊を続けてきた。だが、年齢の問題もあり、そろそろ…という話をしている。義実家のご両親や、私自身の希望もあるので、そろそろ本腰を入れて取り組んではどうか、という話をしてきた。繊細な問題であるが、私自身韓国社会である程度基盤を築きつつあるので、夫婦でよく話しながら実行していきたい所存である。こうした、普段意識しながらもなかなか言いづらい話を敢えてできるのも、名節のようなイベント性のある時期ならではのことではないだろうか。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、大邱を離れてソウルへと向かう時間となった。ご馳走になったお礼と、日ごろの感謝の気持ちを込めて、わたくしども夫婦はご両親にヨントン(現金のプレゼント)を行った。韓国では、家族の間で口実を見つけてはこのヨントンの交換が盛んにおこなわれる。僕は日本では現金を送りあうなんてしたことが無かったので最初は抵抗があったが、銀行間の送金手数料がタダであることが多いのと、送る回数が多い割には送られる回数も多いので、結局儀式的にお金を「送りあっている」ということが徐々にわかってきたため、いつの間にかわたくしども夫婦もご両親にヨントンを送るのが普通になった。今回は帰省したこともあり、手渡し。

さて、再びの東大邱駅である。帰りは夜になった。

そう、大事なことを言い忘れていた。大邱は韓国の中でも、初期にコロナが大拡散してしまった都市なのである。それもあって、街のいたるところに「マスクを着用しよう!」というメッセージが掲げられていた。ソウル首都圏でも多いが、大邱はそれに輪をかけて徹底されていた印象がある。これも、初期に感染爆発に苦しめられた大邱ならではと言えようか。10月になった今では大邱は韓国でも一番コロナが少ない地域となっている。

【コロナ】マスクをしよう:韓国・大邱(テグ)の看護師からの伝言

さて、今ではコロナ対策もあって、KTXに搭乗する際には、アンタクトで消毒が可能である。アンタクトとはUntact,非接触非対面を意味するコングリッシュ(英語風韓国語)であるが、コロナをきっかけに社会的に急速に普及しつつある。

同様に、コロナ対策のために密を避けてプラットフォームの待合室のような場所は完全に封鎖されていた。

そんなこんなでまた2時間KTXに揺られ、無事にソウル駅へと到着した。本当に楽しい時間を過ごすことができたので、妻と義理のご両親には感謝してもしきれない。このチュソク連休が終わったらまた頑張って働こうと新たに心に決めた次第である。

@AtsushiSeoul

今週の #韓国ブロックチェーン (2020年9月27日週)

#韓国ブロックチェーン #サムスン #サムスンSDS #不動産 #公認仲介士 #医療 #朝鮮日報

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今週の #韓国ブロックチェーン (2020年9月13日週)

#韓国ブロックチェーン #ブロックチェーン #カカオ #新韓銀行

今週の #韓国ブロックチェーン (2020年9月20日週)

#韓国ブロックチェーン #ビジットミー10万人突破 #コロナ #ブロックチェーン振興法 #ディサイファー #ソウル大学 #カカオ #クハダ #新韓銀行 

江南のSMタウンのこと

ソウル中心部にある江南(カンナム)の旧SMタウンに行ってきました。

最近ニュースにもなっていましたが、この巨大スクリーンは定時になると、波の映像を映し出します。ものすごい迫力です!

定時以外の時間には普通のコマーシャルなどを流しているみたいですね!

肝心のSMタウンですが、移転に伴って立ち入りが出来なくなっていました。悲しい。

今後はどこに移転するのでしょうか。気になります。

#韓国生活 #日常 #ソウル

今週の #韓国ブロックチェーン (2020年9月20日週)

#韓国ブロックチェーン #ビジットミー10万人突破 #コロナ #ブロックチェーン振興法 #ディサイファー #ソウル大学 #カカオ #クハダ #新韓銀行 

ブロックチェーン基盤のQRコードアプリ「ビジットミー(VisitMe)」

韓国国会で「ブロックチェーン振興法」を発議した与党「共に民主党」の李相珉(イ・サンミン)国会議員の国会公式ホームページ(韓国語)

ソウル大学のブロックチェーン専門学会ディサイファー(Decipher)の公式ホームページへ

おすすめの韓国ドラマ

あんにょんはせよ!あつしです!今日は私のおすすめの韓国ドラマ・トップスリーを紹介します!

まずは『賢い医師生活』です。

病院を舞台に、お医者さんの生活を描くドラマなのですが、ただの医療ドラマじゃないんです。

主人公は、大学の医学部入学以来の仲良し5人組のお医者さんです。

歳はもうすぐ40歳ということで、いわゆるアラフォーで中堅のお医者さんたちなのですが、

この先生たちの絡みが滅茶苦茶面白いんです。

医療ドラマというと、手術があったり、患者さんが亡くなったり、シリアスなイメージがあると思いますけど、

このドラマはそういうシリアスなのももちろんありますが、むしろ主人公たちの私生活とか、激務の間をどう楽しむかということに焦点が当たっているんです。

こういう、主人公たちがわちゃわちゃ絡む話って、日本だともはや学園もの、少年漫画とかでしかもう見れないような気がするんですが、

このドラマはアラフォーの大人たちが仕事もしっかりこなしつつ、日常をそれこそ賢く楽しんで行く、というのが描かれているのがいいんですよね。

2つ目が『ハイエナ』です。

これは弁護士が主人公の物語です。主人公のチョン・グムジャ、一匹狼の弁護士です。

庶民派で女性ということで、弁護士の世界でも割と非・主流派を歩んできたという設定ですが、

あることがきっかけで『ソンアンドキム』という大手弁護士事務所にジョインすることになります。彼女にはじつは凄惨な過去があるんですが、ストーリーの中でだんだんと分かってきます。

もう一人の主人公は、ユン・ヒジェ。彼は法曹界のエリート一家に生まれて、ソンアンドキムで順調に弁護士としてのキャリアを築いているのですが、チョン・グムジャとあることがきっかけで出会うことになります。

二人の出会いも面白いですし、その後の展開も予想を裏切ることの連続で面白いんです。弁護士ものというと、裁判での派手な立ち回りばかり強調されがちですが、このドラマはそんな弁護士たちの世界、小規模事務所と大手事務所の世界観の違いとか、大手の中での権力闘争、あとは事件として出てくるスタートアップでの過労死とかストックオプションをめぐる争いとか、かなり現代的なテーマが目白押しで面白いんです。

3つ目が『60日、指定生存者』です。

韓国の国会議事堂が爆破され、演説中の大統領を含めて国家の要人がみんな亡くなってしまうという衝撃的なシーンから始まります。主人公のパク・ムジンは、閣僚の中でもあまりぱっとしない環境問題担当の大臣だったのですが、爆破事件によって空席となった大統領の代わりに、大統領権限代行としていきなり国家運営のかじ取りを迫られるようになります。

ご存じの方も多いでしょうが、これはアメリカ版ので”Designated Survivor”(邦題は『サバイバー・宿命の大統領』)ですが、その韓国リメイクです。ただ、韓国とアメリカの憲法の違いや、韓国の置かれた国際的、国内的な政治状況を考慮して、大幅に作りが変わっています。

このドラマの一番の見どころは、やはり普通の市民である主人公のパク・ムジンが、いきなり大統領という重責を背負わされて、苦悩しながらもその都度素晴らしい決断をしていく姿です。 実はパク・ムジンは大学教授であって、選挙で選ばれた政治家ではないという設定なのですが、そういう政治の素人の主人公が、政治の中心のなかで揉まれて、人間としても政治家としても成長していくのが本当に面白いんです。政治が目指すべき正義とは何か、国を率いる政治家のリーダーシップとはどうあるべきか、といったことに興味がある方にはお勧めです。

動画での解説はこちら

ちなみに、三作ともすべてネットフリックスで視聴することができます。

是非観てみてください!

#韓国 #韓国ドラマ #賢い医師生活 #ハイエナ #指定生存者

今週の #韓国ブロックチェーン (2020年9月13日週)

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(株)ブロックチェーン技術研究所と希望ブリッジによるブロックチェーン基盤の寄付アプリ

毎週 #韓国ブロックチェーン の主なトピックをツイッター記事からまとめることにしました。韓国ではブロックチェーン開発がスタートアップ、大企業を問わず着々と進んでいます。日本語ではあまり情報が無いこともあり、かつて韓国のスタートアップでブロックチェーンのアルゴリズム開発、マーケティング、人事や経営まで携わった日本人である私には日本語で発信していく義務があると考え、本企画を始めた次第です。

大仰なビジョンを掲げましたが、ブログでやっていくことといえば、私がツイッターで呟いたことをまとめていくだけです。笑 毎週やることなので作業負荷を極限まで減らします。ツイッターのリンクに飛んでいただければ、元の記事(多くは韓国語ですが)を確認することができます。

韓国の大手銀行がブロックチェーンによる身元確認を導入

妻を追って韓国に移住しました|일본 사위 아츠시의 한국 생활| #韓国生活 #国際結婚 #韓国語 #韓国映画 #韓国ドラマ #韓国料理 #韓国半導体 #韓国崛起 #ブロックチェーン|

아츠시(atsushiseoul)のツイート(2020年)

こんにちは、아츠시です。妻を追って韓国に移住しました。普段はツイッターで韓国生活のあれこれを紹介しています。今年になってからバズることが増えましたので、反響が多かったツイートをこの記事でまとめてみました。よかったらフォローお願いします。

안녕하세요. 일본 사위 아츠시의 한국 생활을 소개합니다. 트위터 계정: @atsushiseoul

2020年1月~9月の間にバズったものを中心にまとめてみました。ツイッターのアカウントは @atsushiseoul です。

フェミニズム関連

コロナ関連

韓国生活

正義について

妻を追って韓国に移住しました|일본 사위 아츠시의 한국 생활| #韓国生活 #国際結婚 #韓国語 #韓国映画 #韓国ドラマ #韓国料理 #韓国半導体 #韓国崛起 #ブロックチェーン

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCqnDM0VugyAn1le1qGb8JQQ

韓国の大手銀行がブロックチェーンによる身元確認を導入

この記事の内容

・ 韓国の4大銀行の一つである新韓銀行(Shinhan Bank)が、アプリの本人確認プロセスにブロックチェーンを導入することを発表した。生体認証技術と合わせることで、利用者の簡便性が大幅に向上する。

・ 新韓銀行はブロックチェーン発展のための有志団体である「マイIDアライアンス」にも加盟しており、今回の技術は同団体を運営するアイコンループ社(ICONLOOP)が開発したものである。

・ 新韓銀行のみならず、サムソン証券をはじめとした韓国の金融大手も同様に本格的にブロックチェーン技術の導入に踏み切るものとみられる。

新韓銀行がブロックチェーンを導入

韓国の4大銀行の一つである 新韓銀行(Shinhan Bank)は、8月26日に公式ホームページ上で、同行のアプリにおける本人確認プロセスにブロックチェーンを導入することを発表した。新韓銀行はブロックチェーン発展をめざす韓国の民間・政府などの有志団体から構成される「マイIDアライアンス」に加盟しており、ブロックチェーンを利用した認証システムの活用に積極的だ。

ブロックチェーンで本人確認を大幅に簡素化

今回発表された内容は、新韓銀行の顧客がスマートフォンなどで利用するアプリ「ソル(SOL)」による本人確認に関するもの。すでに顧客はソルを通じて入出金などの手続きが可能だが、新規口座の作成や振替上限金額の更新などの手続きについては、顧客が身分証明証と自分の顔が映るように「自撮り」をしたうえで少額の入金をする必要があるなど、煩雑な手続きが存在していた。

新韓銀行はブロックチェーン技術と生体認証技術を活用して、こうした手続きを大幅に簡素化した。韓国の金融取引で本人確認に使用される「公認認証書」を新韓銀行側が登録しておくプロセスを踏めば、顧客側はスマートフォン上で指紋認識を行うだけで本人確認が完了する。顧客の本人情報は偽造・変造が不可能であるブロックチェーン台帳上にあるため、確実かつ簡潔に確認が可能だ。

新韓銀行は今後こうしたブロックチェーンによる認証をモバイルOTP(ワンタイムパスワード)発行やパスワード変更といった業務にも拡大する予定だ。

アイコンループ社(ICONLOOP)のアプリ「ズン」より

分散身元確認技術(DID)を開発したアイコンループ社(ICONLOOP)

新韓銀行が導入を発表した技術は、分散身元確認(DID, Decentralized ID)技術と呼ばれる。スマートフォンで本人情報を暗号化して保存した後に、個人情報提出の必要があるときに本人が直接個人情報を選択して提出することを可能にする技術であり、韓国の大手ブロックチェーン技術企業であるアイコンループ社(ICONLOOP)が開発した。

同社は新韓銀行も参画する「マイIDアライアンス」の旗振り役でもあり、同アライアンスのプラットフォームを提供している。DIDの他にも独立系ブロックチェーンであるループチェーン(Loopchain)の開発や、非対面での訪問者の本人確認を事前に行うことが可能なVisitMeなどのサービス開発を手掛ける。

アイコンループ社は、韓国だけでなく世界のブロックチェーン・コミュニティで存在感を放つ開発者団体であるアイコン(ICON)とも関係が深い。

ブロックチェーンは、韓国の社会と経済に「意味のある変化」を起こしつつある

新韓銀行の発表によれば、ブロックチェーンを活用した簡便性ある金融手続きへの転換は今後も続く見込みだ。金融取引に必要とされた各種証明書を、発行機関の確認無しにモバイルで伝送するなど、銀行顧客の便利性が大幅に向上するという。また、新韓銀行のグループ企業である新韓カード、新韓金融投資なども該当サービスの2020年内の導入を検討中であり、サムスン証券、 未来アセット証券、ペイコなどのマイIDアライアンスに属する77個のパートナー社も順次参加する予定だという。

新韓銀行以外にも、運転免許証のブロックチェーン技術によるデジタル化が始まったり、ブロックチェーン技術を活用した決済アプリ「チャイ(CHAI)」の利用者が200万人を突破したりと、韓国社会ではブロックチェーン技術を活用したサービスが着実に浸透してきている。仮想通貨以外のサービス開発に苦戦していたブロックチェーン業界だが、今年に入ってからはこうした社会的に意味のあるサービスを、ブロックチェーン技術を活用して韓国社会に送り出してきている。コロナウイルス(COVID-19)による社会的距離置き(ソーシャル・ディスタンス)の一般化に伴い、「非対面」の本人認証の重要性が認識され出したのも追い風と言える。ブロックチェーンによる韓国社会と経済の変化から今後も目を離せない。

参考

参考1.新韓銀行について

新韓銀行(Shinhan Bank)は、1897年に設立された韓国の銀行。2019年の総資産は364兆ウォンを超え、韓国4大銀行の一つとされる。

出典:file:///C:/Users/user/Desktop/20200406041636_09100891_188_salesreport_2019.pdf

参考2.新韓銀行による報道資料について

以下の通り日本語試訳を掲載しておく。

(原文:https://www.shinhan.com/hpe/index.jsp#300501010000)

報道資料

タイトル:新韓銀行、ブロックチェーン基盤身元認証サービス導入

出処:広報部

作成日:2020年8月26日 10:51

デジタル業務処理身元確認プロセス簡素化

新韓銀行、ブロックチェーン基盤身元認証サービス導入

-分散身元確認技術を通じた身元確認プロセス簡素化で顧客便宜性増大

新韓銀行(銀行長 チン・オクトン)は新韓ソル(SOL)に金融委員会・現金金融サービスに指定されている「マイID」基盤の分散身元確認(DID, Decentralized ID)技術を導入すると26日明らかにした。

分散身元確認技術とは、スマートフォンで身元情報を暗号化して保存した後、個人情報提出の必要があるときに本人が直接個人情報を選択して提出することができるシステムであり、新韓ソル(SOL)にマイIDアライアンスの「ズン(MyID)」が提供する身元認証サービスを使用できるように導入した。

新韓銀行は身元認証サービスを通じて非対面2次身元確認プロセス(身分証撮影または通信会社を通じた本人認証)を代替して顧客の業務プロセスを簡素化しソル(SOL)を通じて身元確認プロセスを踏んだ顧客は証券、カード、生命保険等金融機関取引のみならず生活便宜プラットフォームでも身分確認過程を省略あるいは簡素化することができる。

新韓銀行が検証する身元情報を保存し、他金融機関に提出時に身元証を撮影し提出するなどの別途検証無しに指紋認証だけで何度も提出が可能であり身元情報の偽造変造の有無についてはブロックチェーンで検証する。

現在はログイン手段変更部分に使用可能でありモバイルOTP(ワンタイムパスワード)発行、パスワード変更、顧客確認(KYC)等の身元情報確認が追加に必要な他の金融取引にも拡大する予定だ。

新韓銀行デジタルR&Dセンターのチャン・ヒョンギ本部長は「分散身元確認は今後広まるであろうデジタルIDエコシステムのスタート地点になる見込みであり、個人の身元情報のみならずデータ管理及び取引が可能なプラットフォームへと発展するだろう」と述べた。

ズン(MyID)を運営しているアイコンループのキム・ジョンヒョプ代表は「新韓銀行とのこの度の実名認証発行は金融界で使用されるDIDサービスの韓国国内最初のケースであるという点で大きな意味がある」としつつ、「今後汎金融界を越えて身元認証が必要な全ての分野へと“ズン”サービスを拡大して、より多くの利用者の便宜性を高めていく」と述べた。

他方で、身元認証サービスに電子署名技術が追加で搭載されれば認証書の代わりに個人認証手段として使用可能となり金融取引に必要とされた各種証明書を発行機関の確認無しにモバイルで伝送することが可能であり顧客の便宜性を更に高めることができる展望である。

新韓カード、新韓金融投資などの新韓金融グループ系列社も該当サービスの年内導入を検討中であり、サムソン証券、未来アセット証券、ペイコなどのマイIDアライアンスに属する77個のパートナー社も順次参加する予定である。

参考3.マイIDアライアンス(MyID)について

ブロックチェーンを活用した金融サービス向上を目指す、金融業界などの有志企業からなる企業団体。

MyID 公式ホームページ:https://myidalliance.org/

参考4.アイコンループ社(ICONLOOP)について

韓国を代表するブロックチェーン企業の一つ。2016年創業。独自開発のブロックチェーンであるloopchainをはじめ、モバイル身分証明サービス「マイID(MyID)」や身元確認サービス「Dパス(DPASS)」、ブロックチェーン証明書発行サービス「ブルーフ(broof)」等を提供している。また、同社の開発に関わったICONは、韓国だけでなく世界的なブロックチェーンコミュニティの中で存在感を持つ開発者団体である。

アイコンループ社 公式ホームページ: https://www.iconloop.com/

老兵

通勤時のソウル地下鉄で、車いすの老人がスマホを持った若者とぶつかりそうになるのを見かけた。次の瞬間、老人が叫んだ。

「携帯電話なんか見ながら歩きやがって!××(罵り言葉)!」

見知らぬ人同士の間では喧嘩の時さえ丁寧語(존댓말)を使う韓国では、ちょっとびっくりするような罵り言葉が聞こえてきた。他人が一度行ったことを見て、人格まで判断するようなことがあってはならない。が、衝撃的でないと言えばうそになる。この東方礼儀の国でなかなか見ることのできない光景に接して、しばらく考え込んでしまった。

考えながら、以前インターネットで見かけたある論争を思い出していた。作家の平野敬一郎氏が『日本経済新聞』に寄稿したコラムの話である。戦後しばらく、どこ町にもいわゆる「カミナリおやじ」と呼ばれる中高年の男性がいて、近所の子供が悪さをすると叱り飛ばしてくれるという、一種の教育係としての期待さえされる存在があった。が、よく考えてみると彼ら(必ず男性だった)は、第二次世界大戦に従軍した世代だったはずだ…そうすると、彼らがちょっとしたことですぐ大声をあげるのは、実は教育というよりも、戦争で受けた心身の傷による過剰反応、いわゆるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の一種だったのではあるまいか。そういう考察である。

日本で、「復員兵」と呼ばれる存在の社会的に存在感が薄くなって久しい。シベリア抑留帰りや「蟻の兵隊」という重大な例外は別として、第二次世界大戦で戦闘を経験した軍人は、1945年に戦闘を終えている。

一方、韓国ではその後朝鮮戦争(1950年~1953年)があった。ついで、反共の軍事独裁政権が米国との同盟を強化する目的でベトナム戦争に韓国軍を派遣している。それが1960年代から1970年代前半にかけてである。韓国での海外からの「復員」は、日本より20年後である。たとえば1950年生まれの男性が、1970年に満20歳でベトナム戦争に従軍したとして、2020年には70歳でしかない。若くはないが、全く外出できない歳でもない。その辺を歩いている老人、さっきすれ違った老人、そういう人がベトナム帰還兵である可能性は十分ある。

たとえば、『サイコだけど大丈夫』という韓国ドラマがある。同作に登場するある老人は、一見なんの問題も無さそうな好々爺だが、なぜか精神病院に入院している。彼がどうして精神病院にいるのかは、ドラマ12話で描かれる。老人がバスに乗って外出すると、バスが道路工事の現場に差し掛かる。工事に使われるドリルの音が、ベトナムの戦場での機関銃を思い出させ、老人は地獄の戦場でのトラウマが一瞬にして蘇る。老人は、50年もの間過去に囚われ、戦争のPTSDに苦しんでいるのだった。また、映画『国際市場で逢いましょう』でも、主人公の男性がベトナム戦争下の南ベトナムに出稼ぎに行き、死線をくぐるシーンが出てくる。

私自身、「ベトナム参戦戦友会」と書かれた車を街で見かけたことがある。冒頭の地下鉄で怒鳴った車いすの老人がベトナム帰りの老兵である可能性も無きにしも非ずである。平和な繁栄を謳歌する韓国社会だが、戦争や分断の傷跡は社会のあちこちにみられる。その傷の責任の多くは、突き詰めると日本軍国主義にある。韓国社会で暮らす日本からの移住民として、襟を正して向き合いたいと思った次第である。

https://www.netflix.com/title/81243992

【韓国ソウル】7万円で結婚式を挙げた話【国際結婚】

私どもは日韓夫婦である。77万ウォン(約7万円)の予算で、韓国ソウルで挙式した。

やけに安いな、と思われるかも知れない。日本では結婚式費用が200万円以上するのもザラであると聞く。ちなみに、私ども夫婦は韓国でのみ結婚式を執り行ったので、日本のことは詳しくは知らない。

もちろん、この77万ウォン挙式にはいくつかのポイントがある。韓国の人でもあまり知らない、「韓国で安く挙式する方法」について紹介したい。

【目次】

  • ポイント1.77万ウォンでどんな結婚式ができるのか?
  • ポイント2.77万ウォンに含まれない部分は何か?
  • ポイント3.オフシーズン(7月)の挙式であったこと
  • ポイント4.77万ウォンでの挙式をサポートしてくれた「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合)」

ポイント1.77万ウォンでどんな結婚式ができるのか?

7万円っぽっちで挙式、と聞くと、

「どうせ安っぽい式場で適当に済ませたんだろう」

と誤解なさるかも知れない。

そこで、まずは私どもの結婚式の写真をご覧頂きたい。式場は金浦空港にほど近い、ソウル西部の江西(カンソ)区にある大型結婚式場である。

Special thanks to K. Moriwaki

ご覧のように、一般の結婚式場以上の豪華さである。

写真でもご覧頂いた通り、一般的な挙式内容はほぼカバーしていると言っていいだろう。下記に、77万ウォンに含まれる内容をまとめてみる。

・式場貸与

・韓国で一般的な挙式サポート(式進行スタッフ配置、夫婦宣誓、両親への挨拶等)

・挙式中の写真撮影

・シャンパンタワー

・伝統衣装を着ての撮影

・家族・親戚・友人同僚との集合写真

・新婦のドレスや化粧、新郎のタキシード

ポイント2.77万ウォンに含まれない部分は何か?

では、逆に77万ウォンに含まれない部分は何だろうか?

来賓(招待客)への食事提供は77万ウォンには含まれない。

「何だ、詐欺じゃないか」

と言われそうだが、実は心配することは無い。一般的にも私どもの場合にも、韓国での結婚式での食事というのは、新郎新婦が式場にお金を払って準備してもらう。食事はバイキング方式なので、新郎新婦が式場に払うお金と言うのは「来賓何十人分」という単位でざっくり計算される。だが、来賓は祝義金を持って式場に来るので、新郎新婦が準備した食費は相殺されることが多い。

私ども夫婦の場合、「来賓1人当たり3万5千ウォン×80人来客(予想)」で計算して、式場に食費を支払った。実際にはありがたいことに予想を上回って100人近くの来賓にご参加頂いたので、ブレークイーブンしている。

もう一つ、大事なことだが、結婚式の司会者はこの77万ウォンには含まれていない。もっとも、私ども夫婦は日韓夫婦であり、新郎新婦の家族は言語が違うため会話が成立しないため、結婚式の司会はバイリンガルで行う必要があった。そこで、通常の司会を雇うことはせず、新郎の友人にお願いすることになった。

ポイント3.オフシーズン(7月)の挙式であったこと

韓国でも、結婚式のシーズンというものが存在する。大体、5月、6月、10月といった、気候の良い春や秋が人気の挙式シーズンである。

逆に、暑い夏や寒い冬は結婚式としては人気が無い場合が多い。私ども夫婦の場合、オフシーズンである7月に挙式したため、式場の貸与料が無料になったことは明記したい。

ポイント4.77万ウォンでの挙式をサポートしてくれた「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合)」

以上の結婚式内容を、77万ウォンという破格の値段で実現できたのは、「無料結婚推進運動本部(現・韓国結婚産業協同組合) 」という、 社会福祉団体のような社会福祉団体のおかげである。

【リンク】한국결혼산업 협동조합

https://m.cafe.naver.com/ca-fe/mooryowedding

同協同組合は積極的に広報活動を行わないため、韓国国内でも知名度が高いとは言い難い。しかしながら、このような質の高く手ごろな価格での結婚式の普及のために日々努力してくれている。同協同組合には感謝してもしきれない。

この記事を読んでくださった方で、もしも韓国国内での挙式を検討中の方がいらっしゃったら、ぜひ上記リンクから内容を確認してみてほしい(韓国語のみ)。

また、本記事で紹介した結婚式の内容及び価格は、私ども夫婦が挙式した時点でのものであり、結婚式の内容に応じて変動することを明記させていただく。これから結婚式をお考えの方は、式の内容を実際にご相談のうえで価格算出をなさることをお勧めする。

以上、私ども夫婦の結婚式の経験が、どなたかのお役に立てれば幸いである。